『沖縄島料理 食と暮らしの記録と記憶 (沖縄島探訪)』 岡本尚文監修・写真,たまきまさみ文トゥーヴァージンズ、2021年、2、090円
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沖縄料理の歴史、インタビュー、コラムとガイドブック風の「フードツアー」、合計42件のお店を紹介している本。美しい写真やメニューの図解イラストを眺めているだけでもたのしい。
沖縄の料理の歴史は、そのまま沖縄の歴史とリンクする。厳しい気候から工夫してできた庶民の食べ物と、中国からの影響が組み合わさる。各国との行き来が盛んだったことから、もてなしのための宮廷料理が生まれる。そして第二次世界大戦後は米兵向けの食べ物がアメリカから流入。それらが融合して現在の沖縄料理となる。日本本土とはちょっと違う食文化を楽しむと同時にその理由をこの本から学ぶ。
インタビューではそれぞれの店の歴史がそのまま戦後沖縄史とリンクする。極東最大のアメリカ空軍基地、嘉手納基地近くのカフェ・オーシャン。アメリカ人向けの食堂だったが、今はタコス店だそうだ。タコスの皮は店主の母親が米兵の奥さんに教わったものだとか。店主の屋良さんはお店で町の移り変わりを見てきた。(つちふまず)
(ひきとり新聞第17号のニュースを順にテキストで紹介していきます。)
カフェ・オーシャンのタコス(2023年1月28日撮影さ)
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