埋め立て進む辺野古・大浦湾 の自然がもつ大きな価値

『大浦湾の生きものたち』 ダイビングチームすなっくスナフキン編集、南方新社、2015年、2,200円

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ダイビングチーム「すなっくスナフキン」はダイビングを通じて、この海が持つさまざまな表情に触れてきました。それは多彩かつ複雑で、楽しさと驚きに満ちています。私たちが大浦湾で触れる感動は、実際に海に顔をつけなければ分からないことばかりです。しかし、写真や映像ならば、普段海に接しない人にもこのイメージが伝えられるのではないか、と、2003年から12年間撮り溜めた写真の中から850枚を収めている写真集です。周囲を深い森に囲まれた大浦湾には、いくつもの河川が流れ込んでいます。河口にはマングローブと干潟が発達し、海の浅瀬には海草藻場が、沖には泥場や砂地が広がっています。河口には見事なサンゴ礁が発達しますが、そのすぐ脇には水深60mもの深場があります。これらの多様な環境のそれぞれに、多種多様な生き物たちが暮らしています。

沖縄防衛局の環境影響評価書には、5334種もの生物が記録され、その中に262種の環境省指定の絶滅危惧種が含まれています。〈本文より〉 (みかみ)

(ひきとり新聞第14号のニュースを順にテキストで紹介していきます。)

本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会(FIRBO)

福岡で基地引き取り運動をしているグループです。沖縄の米軍基地の過重負担について「本土」で何ができるかを考えています。勉強会、講演、ひきとり新聞の発行等を行う市民運動です。参加者募集中!