新外交イニシアティブ(ND)が、在沖海兵隊をめぐり政策提言をしました。
その報告書「今こそ辺野古に代わる選択を――新外交イニシアティブ(ND)からの提言」がホームページにアップされています。
先日の若者討論会でも少し紹介しましたが、NDのみなさんは、第31海兵遠征部隊(31MEU、2千人)の拠点を沖縄以外に移転することで、辺野古新基地建設問題などを解決できると主張しています。
昨日2月27日に沖縄で行われたシンポジウムでは、はっきりとした「県外」についての言及はありませんでしたが、報告書では、「国外・県外」と明確に示し、かつ、「ランデブーポイント」として、海兵隊を航空機で日本に運び、長崎で揚陸艦に合流させればいい、「という考えも成り立つのだ」という表現にまで踏み込んでいます。
「沖縄と日米両政府、そして海兵隊がいずれも納得できるall-winの道」として、日米同盟を前提とした超現実的な「県外移設論」は目からうろこでとても新鮮です。ぜひ、報告書に目を通してみられることをおすすめします。
基地引き取り運動をしていると、よく受けるご批判のひとつに「安保を容認するのか!」というものがあります。基地引き取り論自体、安保反対と両立するものだという点についてはまず明記しておきますが、一方で、私たちFIRBOのメンバーには安保反対派も賛成派も両方います。容認/反対はさておき、「これ以上沖縄に基地を押しつけてはならない!」という強い覚悟は共通していて、だからこそ、ひとつの会として成り立っているのです。
NDの猿田さんや柳澤さんもきっと同じ覚悟でいらっしゃるのでしょう。
イデオロギーを超え、多角的に、それぞれの持場で(FIRBOは市民の立場から)、政府見解の「辺野古が唯一」に楔を打ち込んで参りたいと思っています。
(里)
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