去る2月20日、福岡の若者を中心とした討論会「沖縄を語る若者討論会――もし私が住むまちに米軍基地があったら……」をローカル・マニフェストネットワーク九州、ドットジェイピーの学生、FIRBOの三者で開催しました。
事前に西日本新聞に掲載された記事を見て来てくださった方も4名ほどいて、沖縄の米軍基地をテーマに率直な意見が交わされました。
若者のテーブルからは、
「沖縄の二紙が沖縄の世論を誘導している」という意見や、
「イラク空爆下の被害者から見れば沖縄の人たちも加害者である」
という意見も聞こえてきましたが、討論の間に挟んだQ&A方式の総論において、私たち本土の人間が、歴史的・政治的にいかに沖縄を犠牲にしてきたかという説明を聞くことで考えるきっかけになったようです。海兵隊や振興予算などの解説のなかで、最も興味を引かれたのが、日米地位協定の片務性、不公正さについての説明でした。2巡目の議論では、このいびつな協定を戦後65年も放置し沖縄にそのほとんどを押しつけてきたことに対し、なんとしなければならないという意見が多く聞かれました。
急ごしらえした大人のラウンドテーブルからは、
「暴力は絶対にダメ、基地はこの世から絶対になくしたいと思って今日まで来たが、同席した方から基地を引き取るという意見を聞いて、目を見開かされた」
という60代女性の意見も。
本土の人たちの沖縄に対する無関心や誤解というものは、一朝一夕に解消されえないということは知っているつもりですが、今回のイベントのように、ワークショップ形式でそれぞれが率直な意見を語り交わすことをとおして、それぞれが考えはじめるきっかけになったことは前進ではないかと思っています。
お集まりくださった皆さん、どうもありがとうございました。
(里)
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