琉球の独立は日本の独立だ

『琉球独立論 琉球民族のマニフェスト』 松島泰勝著、バジリコ株式会社、2014年、1,800円


 琉球は「琉球処分」による日本への併合まで約600年もの間独立国だった。しかし1609年の薩摩藩による「琉球侵攻」以来、薩摩藩、日本、アメリカによって約400年間植民地化されてきた。

 本書はこの琉球史を踏まえて琉球独立を唱え、沖縄ではなく琉球という呼称に終始する。「沖縄」とは明治政府によって押しつけられた呼称であり、日本への帰属を含意しているからだ。

 著者の松島は、パラオ、フィジーなどの太平洋島嶼諸国やアフリカ諸国の独立と独立後の経緯や台湾の立ち位置、スコットランド、カタロニアなどの独立運動の調査を踏まえて、単なる「居酒屋論議」ではない実現性をもった琉球独立論を主張し、独立に向けての運動を展開してきている。

 琉球が独立することで日本国民もアメリカの植民地であることに気づき、独立を志向することになるだろう、と松島は指摘する。胸に突き刺さる一言だ(門倉)。

ひきとり新聞第19号のニュースを順にテキストで紹介していきます。)

本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会(FIRBO)

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