【沖縄は「甘えて」いるのか?】
2011年からいわゆる「嫌沖本」を次々と刊行している惠隆之介の本。惠は沖縄コザ市生まれ、自衛隊、琉球銀行勤務を経て、1999年から執筆活動に従事。
惠の中心的主張は、「甘えるな」という本のタイトルが表しているように、「一括交付金等の沖縄への特別措置を解消する」ことによって、沖縄の「左翼的」な政治姿勢を打破し、沖縄に安全保障上の戦略的役割を忠実に果たさせることである。
沖縄の産土から離れた惠の、徹底した統治者目線を表すフレーズを目次から列挙してみよう。「沖縄反基地の背後に見える中国の影」「県民に「たかり」を教えた本土人」「米軍政下で味わった贅沢」「天皇メモで守られた日本の主権」「米軍のプレゼンスで本土と対等」「沖縄をどう統治するか」「沖縄県民の特性を理解せよ」。
ちなみに「沖縄県民の特性」とは「理念闘争に終始して物事の本質を見失うこと、演繹的思考の乏しいこと」であり、それは、「亜熱帯の気候に主因がある」とのことだ。嗚呼、安易な県民性論!
(てんきりん/本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会)
(ひきとり新聞第18号のニュースを順にテキストで紹介していきます。)
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