『菜の花の沖縄日記』 坂本菜の花著、ヘウレーカ、2019年、1,760円
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石川県に住む女の子、坂本菜の花さんが2015年から沖縄へ単身「留学」中に、北陸中日新聞に連載した原稿などをまとめた本。彼女は沖縄に興味を持ち、面白い学校はないかと、とあるフリースクールを見つけて沖縄にやってきます。三線を練習したり、家を作ったり、畑を耕したり、ハーリーという船のレースなどなどユニークな授業が行われる「珊瑚舎スコーレ」。夜間中学が併設されたその学校では、年齢関係なく様々な人が学んでいる。先生たちは一方的に勉強を教えるのではなくサポートするというスタンス。生徒たちの自主性に任せる。週のスケジュール決めや修学旅行の計画だって生徒でやる。夜間中学のお手伝いもやる。そんな毎日を菜の花さんのまっすぐな文章で伝えてくれます。
「基地の島」を知るべく高江や辺野古へ。遺骨収集ボランティアやチビチリガマ(戦時中の避難所)にも。並行して米軍による事件事故が起こり、離島では自衛隊基地配備が進む。見て聞いて考えて悩んで複雑な気持ちも綴られます。(つちふまず)
(ひきとり新聞第13号のニュースを順にテキストで紹介していきます。)
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