基地引き取り運動について本日付(7/26)朝日新聞朝刊で紹介されています。「これ以上誰かの足を踏みながら立ちたくない」という引き取り運動の趣旨がひとりでも多くの人に伝わってほしいです。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13055816.html
記事でも紹介されていますが、NIMBY問題(Not In My BackYard:迷惑施設は必要であるが、自分の裏庭には要らないというディレンマ)は、基地引き取り運動にとって切っては切り離せない課題です。
ただ、それは簡単に乗り越えられるわけではなく、多くの人が知恵を寄せ合い、議論し、合意点を探りながら見つけていくものであり、それこそが私たちが本来の民主主義を獲得していくプロセスであると考えています。
NIMBYという利己的な出発点を認識することがなければ、沖縄の基地負担の過重さや歴史の凄惨さに思いを馳せることができない。つまり、「こんなにイヤなものを少数派に一方的に押しつけている私たちとは一体何なのか」という発想こそ、「わがこと」として差別や安全保障、そして民主主義について考えはじめる大きなきっかけになるはずです。
となると、NIMBY問題は、もはや基地引き取り運動だけの”専売特許”ではなく、この日本という民主主義国家に生きる私たちすべての人間にとっての大きな課題であるということがおわかりいただけることかと思います。
自分が引き受けたくないイヤなものを誰かに押しつけつづけていていいのかどうか。
誰かの足を踏みつづけながら立ったままでいいのだろうか。
それらの問いを、みなさんと一緒に考えていけたら幸いです。
(里)
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