12月10日(土)19時より福岡市の屋根裏貘にて、関西沖縄文庫の金城馨さんをお招きしてこじんまりとした講演会を行います。「土人」発言をとおし、同化と異化に翻弄された沖縄の人たち、そしてそれを強要してきた私たち日本人の歴史について、過去、現在、「過去」、未来と、ともに考えを深めていけたら幸いです。
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「どこつかんどんじゃ、ぼけ、土人が!」
沖縄県北部・高江のヘリパッド建設現場で、大阪府警の機動隊員が吐き捨てた「土人」という言葉は、はからずも沖縄と本土との間にある深い溝の存在について、改めて考えさせるものになりました。
沖縄は、1879年の「琉球併合」によって日本国に組み込まれた特異な地域です。それから137年。今は多くの日本人がそのことを意識せずに暮らすようになりました。それは、戦前、戦後を通して沖縄人が差別を恐れ、自ら日本社会に同化してきた結果でもあります。
1903年(明治36年)に大阪で開かれた内国勧業博覧会の民間パビリオン「学術人類館」で、民族衣装の琉球人やアイヌ、台湾先住民、朝鮮人などが「展示」され、民衆の好奇の目にさらされました。その際に、沖縄の地元紙は「我らは日本帝国の一員であり、アイヌや台湾先住民と同一視されるのは侮辱」という抗議の記事を掲載します。
生きのびるために日本人に迎合し、同化する。沖縄人のそんな歩みを金城馨さんは振り返り、「先人たちの間違いを共有することによって解決できる道が見えてくるのではないか」と言います。「『過去・現在・未来』という時間軸ではなくて、過去・現在・『過去』・未来という4コマで沖縄の未来を考えたい」
金城さんの話を通して、日本人の方々にも沖縄を同化してきた『過去』を振り返り、日本という国の未来について考えていただけたらと思います。
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■講師 金城馨さん(関西沖縄文庫主宰、沖縄に基地を押しつけない市民の会)
1953年コザ市(現沖縄市)生まれ。1歳で尼崎市に移住。75年から大阪・大正区で「エイサー祭り」をつづける「がじまるの会」創設メンバー。85年に「関西沖縄文庫」を設立し、沖縄関連の図書や資料を収蔵するほか、沖縄戦体験者からの聞き取りも続ける。ヤマトに住む沖縄人の精神的支柱となっている。
■とき:2016年12月10日(土) 午後7時~午後8時30分
■終了後、懇親会あり
■ところ:屋根裏貘(ART SPACE貘となり) TEL 092-781-7597
福岡市中央区天神3-4-14 (親富考通り入口から北へ3軒目・焼き鳥信長 横階段から2階へ)
■参加費 1500円(ドリンク代500円含む)
■定員30名
★予約先着順で締め切らせていただきます)
★ご予約はお電話(090-8365-3054)かfacebookまで!
主催:沖縄を語る会 問い合わせ:大山(090-8365-3054)
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