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沖縄タイムス(2016年3月8日付)論壇に掲載された引き取る会福岡のメンバーの投稿に、沖縄の高校2年生から手紙が届きました。本人の了承を得てそのまま掲載いたします。
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沖縄タイムス社様
突然のお手紙、申し訳ございません。一つ、お願い事があり、この手紙を送りました。2016年3月8日火曜日のある記事にとても感銘を受けました。
それは5面、オニピオンの論壇の「本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会」のメンバー、里村さんの記事です。非常に共感と感銘を受け、是非里村さんに私の感想、沖縄県住在の一人の若者の声としてこの手紙が届けば良いなと思い、御社に手紙を送りました。
私は沖縄県在住の高校2年生です。里村さん、あなたの活動に私はとても感動致しました。以前から県外の方々や外国人が沖縄の基地問題について熱心に移設反対活動やそれら諸活動の応援をして下さったのは知っていましたがやはり、私の中では、「琉球人」としての差別を続ける人々、基地問題を無関心、又は軽視する人々、県民同士のまとまらない意見に沖縄を侮辱するような意見をもつ人々、という印象は拭いきれぬままです。なぜ普天間の移設条件が県内(辺野古)への移設? 訳がわかりません。勿論、本土にも米軍基地は存在します。しかし、74%の基地を詰め込むように沖縄だけに負担させるのはおかしいと思います。立地が良く気候も良く訓練するには最適な土地だからですねきっと沖縄に負担させる理由は。私、一つ疑問があります。
安倍首相の沖縄に対する態度や行動から、沖縄を非常に軽蔑視していることが分かります。逆に安全保障関連法案を決定し結んだアメリカには頭一つ上がらずかわいがられたります。そんな「アメリカ様」の大量の基地、軍事品、武器、戦闘機は国が日本の一部と見なしているようには思えない島、「沖縄」に存在するのです。何なのでしょうか、この矛盾は。
申し訳ありません。これまでの文章からすると、里村さんに対するもののような感じになってしまいますね。決してそうではなく、一人の若者の「声」です。知識も浅く、未熟で学習も不十分な私の意見は間違っている部分もあるかとおもいますが、一人の若者として受け取って頂けたら嬉しいです。
私は全ての基地が沖縄から排除される日を望んでおりません。逆にそのような事態になると、沖縄は危機に陥ってしまうと考えます。私は里村さんのように少しずつ沖縄の基地が平等に本土にも渡れば良いなと、そう思います。
里村さんの言葉たちに少し目が離せなくなりました。
「沖縄に基地を押し付けてきたわれわれが、宜野湾市民の選択についてとやかく口を挟む資格があるのだろうか。このような不平等な関係(沖縄と本土)をやめるにはどうすれば良いのだろうか。」
「戦後70年以上も沖縄を犠牲にすることによって安心と安全を享受してきた。」
「親しくなりたい人と対等になること阻害するのはこの基地問題である。」
里村さんの切実な思いが鮮明に文字となって浮かび、私は非常に心打たれました。
こう思って下さる県外の方がいるのだな、一部の方は必死に沖縄を応援しているのだ、と思うようになりました。
実際、沖縄に住んでいて学校内で辺野古移設反対の人、賛成の人もいます。そして家族や親戚の間でも異なる意見を持つのでこの話題はNG、という状況がいくつかあります。仕方がないことだと思っています。仕方ありません。賛成の人をとやかく責めつける理由もありません。ですが沖縄県民として辺野古の海を破壊したくはありません。普天間も危険です。やはり一番の解決策は里村さん方のような団体が増えていき、少しずつ本土に移設、そして沖縄と本土の均一な基地保有を実現していくことが、沖縄と本土の平等に繋がっていくと思います。
里村さん方の考え方、行動に沖縄県民の一人として感謝致します。
そして、尊敬します。これからも里村さん方の活躍を期待すると共に応援させて下さい。素晴らしい意見と共に感動を与えて下さった里村さん、又その記事を取り上げて下さった沖縄タイムス社さん、本当に有難うございました。
沖縄の一人の若者より
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