75年前の8月6日に沖縄県の伊江島でアメリカ軍の爆弾が爆発した事件(LCT爆発事件)で多くの島民が犠牲になったことを伝えるシンポジウムが1月15日に広島市で開かれました。
広島在住で、基地引き取り運動の準備をはじめているSさんが携わる市民団体が開催したシンポジウムには、伊江島やハワイなどから8名の沖縄出身者が登壇しました。爆発事件で父親を亡くした男性が涙ながらに半生を語ったり、小学校の教員が記憶継承の実践報告をしたりと、約100人の聴衆が熱心に耳を傾けました。
8月6日といえば奇しくも原爆投下と同じ日付けであるにもかかわらず、「本土」でその被害が語られることはまずなかったことにはっとしました。
本イベントの開催に合わせ全国の基地引き取り運動関係者も広島に集まり、主催関係者と証言者のお話を聞くミニ集会も開かれました。(さ)
引き取り運動全国大会
上記イベント翌日の16日、基地引き取り運動ミーティングに参加しました。午前中はコロナ禍での各地の活動報告や意見交換、午後からは前日のイベント参加者も合流しての講演会。沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党の中村之菊さんもオンラインで登場。
関西沖縄文庫の金城カナグスク馨さんは、基地引き取り運動への反論「基地はどこにもいらない」について「基地が突然世界中から消滅するという現象は起こりえないから、本土に戻すという途中経過は必要、それが民主主義の実践」、広島修道大学の野村浩也先生は「基地問題を認めなくても知っていればいい、事実はなくせないから。事実を広めるのが基地引き取り運動だ」と、運動の意義を話しました。(ひ)
(ひきとり新聞第17号のニュースを順にテキストで紹介していきます。)
0コメント