福島の「未来会議」は、東日本大震災/原発事故による風評被害や放射線の健康被害に伴う分断や差別など溝が深まる中、一人ひとりが異なることを前提に、課題や現状、その背景に耳を傾け合いながら、多様な人々が一緒になって考える「対話の場」です。今回、沖縄と福島が出会うことで、何かが生まれるかもしれないとの期待から、「未来会議in沖縄」の開催(10月28日、29日)に至りました。福島と沖縄は、高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』が論じているように、地理的には遠く離れていても、多くの共通点を持っています。会場では、福島、沖縄の人達が一緒になって、沖縄の歴史と今を学んだ上で、「どんな未来をつくりたいのか」「モヤモヤをどうやって解決していくのか」をめぐって対話が進められました。 「答えを共有しようとすると信頼は生まれない。問いを共有すると信頼が生まれる。」というメッセージは、沖縄の基地問題に取り組んでいく上でも、大きな示唆に富んだものとなりました。 (吉村)
(ひきとり新聞第16号のニュースを順にテキストで紹介していきます。)
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