9月17日(土)にFIRBO主催のシンポジウムを開催します。
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「安倍晋三さん、本土に住む皆さん、今回の事件の第二の加害者はあなたたちです。いつまで沖縄県民はバカにされるのでしょうか」
二十歳の女性がアメリカ軍属によって殺された痛ましい事件の追悼集会で、同年代の玉城愛さんが涙ながらに訴えました。先の参院選では辺野古基地建設反対を訴える伊波洋一さんが10万票以上の大差で現職の大臣に圧勝。
8割以上の日本人が安保体制を支持し平和と安全を享受しながら、いつまでも沖縄ばかりに押しつけられる米軍基地、戦闘機の轟音、繰り返される性犯罪、そして殺人――なぜ沖縄ばかりに犠牲が強いられるのか、沖縄の人たちの本土に対する怒りはもはや限界を超えています。
この圧倒的な不正義への怒りを前に、不正義を押しつけている側の私たち日本人に何ができるでしょうか。本企画では沖縄から「県外移設」を訴えつづけている知念ウシさん、「基地引き取り論」を提唱する哲学者の高橋哲哉さん、西日本新聞論説委員の永田健さんをお招きし、沖縄人と日本人とがすれ違う理由、そして対等に出会い直すためのいとぐちを探ります。
■詳細
シンポジウム
「私たちの出会い直し――沖縄の米軍基地を引き取るということ」
2016年9月17日(土)18:00〜
福岡市中央区荒戸3-3-39 ふくふくプラザ1F
参加費 [一般] 1,000円 [学生]500円
■お申し込み方法
こくちーず(http://kokucheese.com/event/index/412972/ )よりお申し込みください。
■登壇者
高橋哲哉
TAKAHASHI Tetsuya
東京大学大学院総合文化研究科教授
1956年福島県生まれ。専攻は哲学。歴史認識、憲法、教育、原発・基地問題など、現代社会の思想的諸問題について幅広く発言。主な著書に『デリダ――脱構築』『戦後責任論』(講談社)、『靖国問題』(ちくま新書)、『沖縄の米軍基地 「県外移設」を考える』(集英社新書)などがある。
知念ウシ
chinin usii
1966年沖縄生まれ。津田塾大学、東京大学卒業。むぬかちゃー、沖縄国際大学非常勤講師。主な著書に『ウシがゆく――植民地主義を探検し、私をさがす旅』(沖縄タイムス社)、『シランフーナー(知らんふり)の暴力――知念ウシ政治発言集』(未来社)がある。
永田健
NAGATA Takeshi
1958年福岡県生まれ。九州大文学部卒業。1982年西日本新聞入社。東京支社報道部、バンコク支局長、国際部次長などを経て、現在論説委員(東京駐在)。西日本新聞社説では外交、安保、国際情勢について担当している。
■基地引き取り運動とは?
「普天間基地の大セール」――沖縄から「県外移設」を求める声が上がったのは、1995年の米兵による少女暴行事件の3年後、草の根の女性たちからでした。09年鳩山元首相による「最低でも県外移設」という発言を口火に多くの県民の支持を得て、それ以降の国政選挙や知事選といった大型選挙では、「県外移設」を訴えた候補がすべて当選しています。
そして昨年、高橋哲哉さんによる『沖縄の米軍基地 「県外移設」を考える』(集英社新書)が出版され、本土に沖縄の米軍基地を引き取るという論理で沖縄からの「県外移設」の声にはじめて正面から応答しました。時を前後して市民運動としての基地引き取り運動が3月に大阪ではじまり、7月、私たち「本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会(FIRBO)」が誕生。現在までに長崎、新潟、東京と広がりを見せています。FIRBOでは差別解消と民主主義の実現のために本土へ沖縄の米軍基地を引き取ることを目指し、勉強会やイベントの開催、フリーペーパーの発行、政治家への働きかけ等を行っています。
■主催・お問い合わせ
本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会(FIRBO)
https://www.facebook.com/events/607314046116024/ (facebookイベントページ)
共催・沖縄差別をなくす会/沖縄を語る会
★カンパも大募集中です!
ゆうちょ銀行 17400 75712241 FIRBO
ゆうちょ銀行 748支店 普通 7571224 FIRBO
※参加費は、当日の受付にて現金でお支払いください。
Photo by 初沢亜利
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